【11日目】美容室に行った話①

ADHD

今日は美容室に行った。歩いて7分ほどの場所に、予約の時間通りに到着して、ウイルス対策のために半開きのドアを開け、受付にいた金髪の、ボタンがひとつも止まっていないオーバーサイズの襟付きシャツを着た男の子に私の名前を言ったら、そのチャラそうな男子は「少々お待ちください」と、見た目の20倍ほど丁寧に受け答えて、少し端末を操作する仕草を見せた後、
「あの、〇〇様のご予約ですが、明日に入っておりまして・・・」
と、見た目の150倍ほど慎み深く、困惑と申し訳なさが半々に混ざった声で、その場において極めて重要な事実を過不足なく私に告知した。

あー…、
わーそうですよね! 1月21日って! 明日ですよね!
……いえいえ! こちらこそすみません…! はい…大丈夫です…すみません…失礼します…。


何故か受付の子の方が申し訳なさそうにしていて申し訳なかったので、私は努めてにこやかに大丈夫と言ったが、内心はめまいを起こしていた。登場人物全員が気の毒な5分間。うーん、なんで店に行くまで気づかないかな??? 恥ずかしいじゃんかもー。私は美容室から出てすぐさま、ほとんど自動的に、絶賛仕事中の妻に向けて泣きLINEを入れていた。『カモノハシが泣いているスタンプ』とともに、今しがた起こった無惨で不憫な出来事の子細を説明した。

ほどなくして、妻から『私が「ガビーン」と言っているスタンプ』とともに、「取り消して、今日行けるところは?」というこの世で最も生産的な返信が来た。そう、LINEには私をキャラクター化したスタンプがある。妻(神)が作成した。

私は大体月に1回の頻度で美容室に行き、その全ての予約を『HOT PEPPER Beauty』というクーポンサイトのアプリを使用して入れている。現在地から近い順に美容室が検索でき、予約可能な時間帯が表で一覧できる。空いていれば当日予約、30分後に行くことすら可能だ。そして、予定日の前夜0時までそのサイトでキャンセル可能という素晴らしさ。電話予約も私みたいな人間にはなかなかのハードルだが、キャンセルの際にも電話を掛けなくてもいいというのは本当に素晴らしい…。文明のもたらした光と闇…。

と、いうわけで、ポチっとキャンセルを入れ、いつもと違う美容室を探すことにした。どうしてもではないが、今日美容室に行きたかった。明日の午前に就職面接があるからだ。がんばっていきましょい。

いや、便利な時代になりましたね。
昔は全部電話で連絡してたのすごいよな。という話でした。明日少しだけ②。

ちなみに妻とのその後のやりとり

あの、すごく気になったんですが、ここには行っていません。行くための勇気が少しだけ足りませんでした。少しだけね…。

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