本当にやばい
ある日いきなり、私のiPhoneが告げてきました。
おまえやばいぞ、と。
え、何をやってんの?? 一日は24時間しかないんだよ?? そのうち10時間49分スマホ見てるらしいです。アニメが1話25分だとしたら24話で10時間だ。2クール分。しかもこれ週刊レポートの1日平均だから、週に75時間以上、アニメ15クール分を見ている計算。で、先週から15%減っているということだから、先週は大体1日に9時間30分、週に66時間。いやすごいなこの機械。
いや、「すごいな」じゃないんですよ。
これははっきり依存です。ネット依存であり、SNS依存であり、ゲーム依存です。
マジで、ブログ書かなきゃいけないのに、ついスマホゲームを触ってしまう。
就活のための応募書類を書かなきゃいけないのに、ついSNSを見てしまう。
ダメなのはわかっているのに、やってしまう。もう間違いないですね~。
依存というのは恐ろしいですね。アルコール依存も、煙草への依存も、薬物依存も、「良くないよ体に悪いよダメだよ」とその周りの人は言いますが、そんな言葉でやめられることはまずありません。何故ならそれでやめられるようなら依存とは呼ばないからです。
ADHDは特に、脳の報酬系という部位の働きが特殊で、新しい刺激や手近な達成感を求めやすいという特性があり、ギャンブルや買い物など様々な依存を起こしやすいことが報告されています。そしてその新しい刺激や、欲求に対する短時間でのフィードバックみたいなものを、スマホは永遠に与え続けてくれます。一旦触れてしまえばもう、スマホというものから離れることは難しいでしょう…というかそういう目的に作られているんだよね、という。
依存症は、その当事者だって「良くない」「有害である」ということぐらいわかっているのです。その理性が欲求に逆らえなくなる脳の構造が出来てしまっているのです。もし本当に当人が自身の依存症に気づいていなくてその依存が軽度であれば、周りからの「良くないよ」という言葉によって我に返り、すっぱり依存対象から手を切れるのかもしれないですが、そういうケースはかなり稀でしょう。
あなたの身の回りにも、もし、「身を持ち崩してしまいそうなくらい〇〇にハマりすぎてて心配…」という人がいたら、念のため注意喚起をしてあげるに越したことはありませんが、過度の期待はしないようにしたほうがいいと思います。本当は、その人が道を外しそうなときにそれを諫めることができるのが真の友というものであると、個人的には思いますが、正直、他人を変えることは出来ませんし、そもそも「道を外す」の定義も曖昧なものです。人には人それぞれの道があるというだけのことかもしれません。「愚行権」という概念は、どこまで認められるべきなのか。
依存を断ち切る方法
さて、依存を断ち切るための方法としては、基本的にはその依存対象と依存症患者とを断ち切るしかありません。アルコールだったら断酒、煙草だったら禁煙ですね。あるいは、その依存の程度がめちゃくちゃ強かったり、そもそも依存性が強い物質への依存だったりする場合は、相応の施設への入院、隔離という形になるでしょう。依存性がなくなるまでその対象を断ち切る。その過程は相当苦しいものになるでしょう。依存症の人はもう、本当に脳の構造自体が違っています。欲求というものは本能です。依存症患者を依存対象から引き離すことは、高所恐怖症の人につり橋を渡らせるようなものだと思います。いや違うかも。
e – ヘルスネット という厚生労働省の情報共有サイト(ブログみたいなやつ)に面白い記事があったので紹介します。
飲んでいる間は、断酒することはとても無理なことのように思えます。そして多くの依存症者は断酒を試みることをしません。そのひとつの原因は、「否認」という心の働きにあります。否認とは、文字通り飲酒の問題があることを認めないことです。
「飲酒の問題がない」と全く認めないことだけでなく、「問題はあるけど軽い方だ」「いざとなればいつでも止められる」と、問題を実際よりも軽く考えることも否認といえます。また「酒の問題はあるが仕事上飲酒しないといけない」「ストレスがあるので酒が必要だ」などと、飲酒する理由があるから飲酒するのだと考えるのもその一種です。これは理由があるから飲むわけではなく、実は飲酒欲求があるために、理由を後でつけてしまっているのです。いわば「酒に飲まされている」状態です。
誰にとってもうまくいっていないことを認めるのは心理的な危機であり、それを認めないことで心の平穏を保とうとするのはストレスに対する正常な防衛機制です。しかし自分の飲酒の問題を認めないことには、決してアルコール依存症が自然に解決することはありません。そして自分の問題を認めることができれば、断酒も十分可能となるのです。
木村 充, アルコール依存症への対応 , e-ヘルスネット. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/ 厚生労働省.
厚生労働省のサイト。いつもお世話になっています。
依存症対策|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
周りの人、あるいは自身が依存症である疑いがある…でもどうしたらいいの…? というときどこに相談したらいいかとかも記載されています。参考までに。
私のスマホ依存症対策
というわけで、依存から回復するためにはその対象を引き離すしかなさそうです。そこで、こういうモノの導入を検討しています。
タイムロッキングコンテナ、とか、禁欲ボックス、とか呼ばれる代物です。これ、マジで開かないらしいです。一度閉じたら自分で設定した時間になるまでは開かない、容器自体も頑丈な素材でできており破壊することもできず本当に開ける方法が用意されていない、というストロングスタイル。時間設定はモノにもよりますが 1分 ~ 10日(!)ぐらいまでできる模様。設定ミスしたら本当に詰むらしい。これならいける…!
あ、
でもなー、いま私は就活の身なんだよなー。この前も面接を受けてきましたし。このロックの中に入れちゃったあとに応募先から電話がかかってきて、取れなかったら困るもんなー。
あっ、なるほど、これなら解決っぽいですね…(震え声)
コメント